[プレスリリース] 植物由来の物質が土壌中の硝化を抑制する分子メカニズムを世界で初めて解明
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(本部:茨城県つくば市、理事長:久間和生、以下農研機構)と株式会社アグロデザイン・スタジオ(本社:千葉県柏市、代表:西ヶ谷有輝)は、共同研究によって、窒素肥料の農地からの流出をもたらし、温室効果ガスの排出の一因にもなっている硝化という現象を植物由来の物質が抑制する分子メカニズムを明らかにしました。研究成果の詳細は、米国微生物学会の専門誌Applied and Environmental Microbiologyに論文として掲載されました。本成果の知見が、持続可能な農業のための、より安全で高機能な新規硝化抑制剤の開発に貢献することが期待されます。
研究推進責任者 : 農研機構基盤技術研究本部 高度分析研究センター センター長山崎 俊正
研究担当者 : 同 生体高分子解析ユニット 上級研究員鈴木 倫太郎
株式会社アグロデザイン・スタジオ 代表取締役西ヶ谷 有輝
広報担当者 : 農研機構基盤技術研究本部 研究推進室 渉外チーム 主査杉山 憲明
※本件の取材は、農研機構までお問い合わせください(農研機構プレスリリース参照)。
農研機構プレスリリース
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/naac/160755.html
論文
Juglone, a plant-derived 1,4-naphthoquinone, binds to hydroxylamine oxidoreductase and inhibits the electron transfer to cytochrome c554
Yukie Akutsu, Takaaki Fujiwara, Rintaro Suzuki, Yuki Nishigaya, Toshimasa Yamazaki
27 November 2023, Applied and Environmental Microbiology
https://journals.asm.org/doi/10.1128/aem.01291-23
図は農研機構作成。
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